【初冬のコレクション2】【コレクター放出品】ドイツ　ユーケム地域産　紫水晶/煙水晶/方解石/アメジスト/カルサイト　鉱物　標本　原石

今週は先週に引き続き、初冬の雰囲気が漂う品質の優れた鉱物を揃え、【初冬のコレクション2】特別出品を行います。サイズ：約72x70x35mm重量：約75グラム産地：Juchem Quarry Niederwrresbach Herrstein-Rhaunen Birkenfeld Rhineland-Palatinate Germany. 紫水晶の歴史的産地、世界最古の宝石加工の町であるドイツのイダー＝オーバーシュタインの近郊に位置するユーケム地域からの紫水晶、煙水晶と方解石の古い共生標本、なんと現在では入手不可能に近いイダー＝オーバーシュタインの塩基性岩紫水晶鉱脈の古典産状、風化された石英による磁器のような滑らかな質感を持つ真白な外殻に包まれ、まるで巨大な口のように開ける晶洞の内部に紫水晶と煙水晶の鋭い牙が剥き出し、貴重な歴史的産地であるイダー＝オーバーシュタイン鉱脈から採掘された紫水晶の極めて得難い古典標本です。約7x7の大きなサイズに整った標本はご覧の通り、ほぼ完全たる晶洞産状として保存され、紫水晶のあらゆる産地でもなかなか見れない奇抜な造形に呈します。最初に注目すべき、晶洞の外部はこの古典産地ならではの産状である風化された石英の層に覆われ、きめ細かい真白な外殻によってコーティングされた標本に磁器のような滑らかな質感を作り出します。標本の最上部、開ける晶洞の内部には紫水晶と煙水晶が入り交じり、艶やかな三角形結晶面は晶洞に隠しながら光を反射し、無数の鋭い牙を剥き出す深淵の口のように視線を強く吸い寄せます。ほとんどの水晶群晶は無傷で、晶洞の出口の一側に方解石の結晶が共生し、UVライトで赤く蛍光します。最も特筆すべきことは何と言ってもこの15世紀に水晶と瑪瑙の鉱脈が発見されたことから世界最古の宝石加工の町として名を響き渡らせるイダー＝オーバーシュタインの塩基性岩鉱脈から採掘と保存された古典産状個体、貴重なヨーロピアンクラシック標本です。オリジナルラベル、専用展示台が付属致します。約500年に渡り、宝石研磨と彫刻技術が脈々と受け継がれているイダー＝オーバーシュタインはドイツの南西部、フランスと国境が接するラインラント＝プファルツ州の静かな谷地に位置します。町の名前であるイダーIdarは町の北西から東南を流れるイダー川を指し、オーバーOberは上、シュタインsteinは岩を意味し、つまり岩の上にある町を意味します(ちなみにドイツの産地によくある地名について、Dorfドルフ=村、Bachバッハ=小川、Steinシュタイン=岩、Bergベルク=山、Kirchキルヒ=水晶、Stadtシュタット=街、Heimハイム=家、waldeヴァルデ=森など、周辺の地形や由来が分かりやすく命名されています)。町は北西部のイダーと南東部のオーバーシュタインの二つの部分に分けられ、その間にライン川を注ぐナーエ川が町の北東から南西へ流れ、最高点に15世紀に建てられた岩窟教会フェルゼンキルシェが町を見下ろします(画像10右下：≪オーバーシュタインの眺め≫アルバート・ユラルドゥス・ヴァン・プルーエン1875年作)。地元ではイダー＝オーバーシュタインの宝石加工業の歴史はローマ時代に遡る伝承がありますが、文献によるとこの地では15世紀に周辺の瑪瑙、水晶鉱脈が発見されたことで宝石加工の町として発足しました。当時ではヨーロッパの貴族は宝石素材に浮き彫りを施したカメオが装身具として流行し、イダー＝オーバーシュタインの住民はイダー川とナーエ川の豊富な水力を宝石研磨の動力として水車工房を設立し、周辺の鉱脈から採掘された宝石素材を宝飾品に加工し、ヨーロッパ各地の宮廷や上流階級に供給し続けていた。ところで17世紀に町周辺の鉱脈の枯渇につれ、移住を余儀なくされた一部の住民は新大陸である南米大陸に再びアメジストの鉱脈を発見し、18世紀から新しい素材の輸入によって衰退を辿っていたイダー＝オーバーシュタインが再び世界の宝石加工の中心地として復活し、現代に至っています。ファンシーカットを発明したミュンシュタイナー家族(世界最も有名なアクアマリン彫刻であるドン・ペドロはムンシュタイナー家族の四代目、ベルント・ムンシュタイナー氏の作品)、宝石結晶を活かした動物彫刻の第一人者であるドレハー家族五代目パトリック・ドレハー氏などの名高い職人をはじめとして、イダー＝オーバーシュタインに現存する約20の宝石彫刻家族は何世代にもわたって伝統を継承し続けています。イダー＝オーバーシュタイン周辺の瑪瑙、水晶鉱脈(画像10)は約2億5000万年前のペルム紀の火山活動由来の玄武岩質や安山岩質マグマが冷却する際に放出された火山ガスによる晶洞から産出し、このような鉄分を富む塩基性岩は鉄による発色を持つ紫水晶の典型的な生成環境の一つでもあります。現在ではイダー＝オーバーシュタイン周辺の鉱山のほとんどは博物館や歴史遺跡として整備され、体験の一環としてズリ石の採掘が可能ですが、産状の整った標本は現代の市場ではなかなか見れない存在として知られています。こちらの標本はイダー＝オーバーシュタインの東北6.5キロの近郊に位置するユーケム地域からの紫水晶、煙水晶と方解石の古い共生標本、なんと現在では入手不可能に近いイダー＝オーバーシュタインの塩基性岩紫水晶鉱脈の古典産状、風化された石英による磁器のような滑らかな質感を持つ真白な外殻に包まれ、まるで巨大な口のように開ける晶洞の内部に紫水晶と煙水晶の鋭い牙が剥き出し、貴重な歴史的産地であるイダー＝オーバーシュタイン鉱脈から採掘された紫水晶の極めて得難い古典標本です(ほぼ同一産状の個体はmindatに一点記録されています→https://www.mindat.org/photo-210871.html)。約7x7の大きなサイズに整った標本はご覧の通り、ほぼ完全たる晶洞産状として保存され、紫水晶のあらゆる産地でもなかなか見れない奇抜な造形(画像345)に呈します。最初に注目すべき、晶洞の外部はこの古典産地ならではの産状である風化された石英の層に覆われ、きめ細かい真白な外殻(画像45)によってコーティングされた標本に磁器のような滑らかな質感を作り出します。標本の最上部、開ける晶洞の内部には紫水晶と煙水晶が入り交じり(画像1)、艶やかな三角形結晶面は晶洞に隠しながら光を反射し、無数の鋭い牙を剥き出す深淵の口(画像236)のように視線を強く吸い寄せます。ほとんどの水晶群晶は無傷で、晶洞の出口の一側に方解石の結晶が共生し、UVライトで赤く蛍光します(画像7)。最も特筆すべきことは何と言ってもこの15世紀に水晶と瑪瑙の鉱脈が発見されたことから世界最古の宝石加工の町として名を響き渡らせるイダー＝オーバーシュタインの塩基性岩鉱脈から採掘と保存された古典産状個体、貴重なヨーロピアンクラシック標本です。オリジナルラベル、専用展示台が付属致します。この度コレクション整理のため出品いたします、この機会をぜひお見逃しなく。注意事項※写真は白熱灯/UVライト環境で撮影しております。※天然石のため、多少のヒビや欠け等のダメージがあります。※お使いのモニターにより写真と実物で色が異なる場合がございます。※サイズや重量に若干のズレがある場合がございます。※台座やミネラルタックは付属しません。不明点につきましては、ご購入前にご確認をお願い致します。...

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